-2013年より連続してPitymanに出演し、ついに先日劇団員となった藤田りんご。
彼女の醸し出す雰囲気はPitymanの色の一つとなっている。
ふわりとした空気の中にいるような居ずまいの彼女は、ひとつひとつかみしめるように答えてくれた。-
大阪公演を翌日に控えた深夜、宿泊先の女子部屋にてインタビューが始まる。
田口遥佳【以下、遥】:藤田りんごは、何になりたいですか?
藤田りんご【以下、り】:… ……… ……。
如月萌【以下、萌】:ぱっとだよ、ぱっと!これ考えるところじゃないよ!
り:自分っていうのは自分だから。常に変わっていくし、なかなか簡単には変われない。
萌:私はりんごを何かに例えるなら発酵食品(乳製品)だと思った。
り:乳製品?
萌:最初は 原材料 だと思ってたの。パッと見は原材料っぽいから。でも腐っていけば腐っていくほど面白いんだよね。だからどんどん腐っていけばいい。
り:うれしい。
遥:じゃ、自分を色で例えるなら?
り:今日は薄墨色。
萌・遥:うすずみいろ?
り:水に墨汁を2,3滴たらしたような…?綺麗な灰色。
萌・遥:あぁあ~~~~~!!!
り:今日は疲れてるから。
遥:明日はいよいよ千秋楽ですが、何色ですか?
り:明日は……白がいいかな。
遥:どうして名前を「りんご」にしたんですか?
り:短大の時、同期の勘違いから始まってて。東北育ちって言ったら、藤田だから「藤りんご」って言われだして。青森出身だって勘違いされてたらしいのね。そこからりんごって呼ばれるようになりました。しばらく経って山形育ちだってわかったらまわりは「あれ?え???」って。
萌:ほぇぇ~~~。
遥:山下由がつけたわけじゃなかったんだね!それは結構しっくりきてるんですか?
り:うん。由さんがそれでいいって言ったし。りんご好きだし。外 赤くて、中 白なのがいいよね。
遥:今回のハミングインウォーターは、実は山形公演の話が最初に出ていましたよね。今後ハミングを再演することになったら山形でやりたいですか?
り:うーーーん…人のご縁があったところでいいです。昔、山形にはパフォーマンスを持って行ったことがあるし。生まれ故郷の神奈川でも公演できたし。
遥:おお!じゃあ別の場所だとどこでやりたいですか?
り:北海道とか?行ったことないし、みんなで行きたい。
遥:今年の3月、ハミング3兄妹で箱根旅行に行ったそうですね。
り:楽しかったけど体調が悪くて。それが申し訳なかった…。二人はずっと優しくしてくれて。旅行もそうだし稽古の前後でご飯食べたりとか…一緒にいて積み重ねた時間全部がとても大切でした。
遥:それでは最後に… 今回Pitymanでは初めてキャスト紹介というものをしたのですが…やってみて楽しかったですか?
り:楽しかった。大変楽しかったです。インタビューするのは楽しいですね。次回もまたやりたいですね。
遥:おお、いいですね。りんごさんの質問の切り口がとても面白かったと思います。インタビュアーを引き受けてくれてありがとうございました。
明日も頑張ってください(小声)
-言葉を丁寧に選び、相手を真正面から見続ける藤田りんご。時折見せる子供のような笑顔も印象的です。これからも彼女の視点を通した世界をPitymanの舞台からお届けします。-
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