キャスト紹介#4

 -2013年より連続してPitymanに出演し、ついに先日劇団員となった藤田りんご。

 彼女の醸し出す雰囲気はPitymanの色の一つとなっている。

 ふわりとした空気の中にいるような居ずまいの彼女は、ひとつひとつかみしめるように答えてくれた。-

 

 

 

 

大阪公演を翌日に控えた深夜、宿泊先の女子部屋にてインタビューが始まる。

 

 

 

 

田口遥佳【以下、遥】:藤田りんごは、何になりたいですか?

 

藤田りんご【以下、り】:… ……… ……。

 

如月萌【以下、萌】:ぱっとだよ、ぱっと!これ考えるところじゃないよ!

 

り:自分っていうのは自分だから。常に変わっていくし、なかなか簡単には変われない。

 

萌:私はりんごを何かに例えるなら発酵食品(乳製品)だと思った。

 

り:乳製品?

 

萌:最初は 原材料 だと思ってたの。パッと見は原材料っぽいから。でも腐っていけば腐っていくほど面白いんだよね。だからどんどん腐っていけばいい。

 

り:うれしい。

 

遥:じゃ、自分を色で例えるなら?

 

り:今日は薄墨色。

 

萌・遥:うすずみいろ?

 

り:水に墨汁を2,3滴たらしたような…?綺麗な灰色。

 

萌・遥:あぁあ~~~~~!!!

 

り:今日は疲れてるから。

 

遥:明日はいよいよ千秋楽ですが、何色ですか?

 

り:明日は……白がいいかな。

 

遥:どうして名前を「りんご」にしたんですか?

 

り:短大の時、同期の勘違いから始まってて。東北育ちって言ったら、藤田だから「藤りんご」って言われだして。青森出身だって勘違いされてたらしいのね。そこからりんごって呼ばれるようになりました。しばらく経って山形育ちだってわかったらまわりは「あれ?え???」って。

 

萌:ほぇぇ~~~。

 

遥:山下由がつけたわけじゃなかったんだね!それは結構しっくりきてるんですか?

 

り:うん。由さんがそれでいいって言ったし。りんご好きだし。外 赤くて、中 白なのがいいよね。

 

遥:今回のハミングインウォーターは、実は山形公演の話が最初に出ていましたよね。今後ハミングを再演することになったら山形でやりたいですか?

 

り:うーーーん…人のご縁があったところでいいです。昔、山形にはパフォーマンスを持って行ったことがあるし。生まれ故郷の神奈川でも公演できたし。

 

遥:おお!じゃあ別の場所だとどこでやりたいですか?

 

り:北海道とか?行ったことないし、みんなで行きたい。

 

遥:今年の3月、ハミング3兄妹で箱根旅行に行ったそうですね。

 

り:楽しかったけど体調が悪くて。それが申し訳なかった…。二人はずっと優しくしてくれて。旅行もそうだし稽古の前後でご飯食べたりとか…一緒にいて積み重ねた時間全部がとても大切でした。

遥:それでは最後に… 今回Pitymanでは初めてキャスト紹介というものをしたのですが…やってみて楽しかったですか?

 

り:楽しかった。大変楽しかったです。インタビューするのは楽しいですね。次回もまたやりたいですね。

 

遥:おお、いいですね。りんごさんの質問の切り口がとても面白かったと思います。インタビュアーを引き受けてくれてありがとうございました。

  明日も頑張ってください(小声)

 

 

 

-言葉を丁寧に選び、相手を真正面から見続ける藤田りんご。時折見せる子供のような笑顔も印象的です。これからも彼女の視点を通した世界をPitymanの舞台からお届けします。-

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